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何が足りない? 魅力度44位「栃木県」

県の2019年度初めての「とちぎブランド力向上会議」が宇都宮市の県公館で開かれ、県が課題と位置付ける関西圏での情報発信などをめぐり、外部有識者らが意見を交わした。「食」にテーマを絞り込んだPRや、地道な取り組みを求める声などが上がった。

(中略)

ある委員は「戦略としてキーワードは絞った方がいい。県外の人は宇都宮というとギョーザと明確に答える。『栃木、おいしそう』と思ってもらえれば」と、栃木の食を前面に出すことを提案。食に詳しい委員は「イチゴを軸に関西とのコラボレーション(共同作業)で、新しいメニューをつくれば、ブランド展開ができる」と指摘した。

(中略)

「東日本より難易度は高い」「一過性のトレンドではなく、中期的な取り組みが必要」「東京の光が強すぎて、周辺は見えにくい。地道に知名度を高めたい」などの声があった。

東京新聞 2019/5/23
とちぎブランド力向上会議 関西圏での情報発信を討議

2018年の「地域ブランド調査 都道府県魅力度ランキング」では、44位と振るわない結果となってしまった栃木県。近畿地方での調査に限っていえば、3年連続最下位に沈むなど特に関東以外における認知度、魅力度が著しく低いことが問題の根幹にあるようだ。

ただ、この問題は栃木県だけの話ではない。北関東エリアを見ると47位に茨城県、42位に群馬県と軒並み低位置に甘んじている。

「地域ブランド調査」は、都道府県の魅力度、認知度などのほかに、「情報接触率」といったコミュニケーションに関する指標も問われる。栃木県では日光東照宮を中心とした「日光の寺社」、また群馬県では「富岡製糸場と絹産業遺産群」と、それぞれ稀有な観光資源である世界遺産を擁するだけに、今後はいかにしてそれらのコンテンツを活用してコミュニケーションを図れるかがテーマになりそうだ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

 

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