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沖縄ビール、缶チューハイに挑む

画像引用:https://www.okinawatimes.co.jp

オリオンビール(與那嶺清社長)は8日、チューハイの新ブランド「WATTA(ワッタ)」を14日から販売すると発表した。JAおきなわ(大城勉理事長)が提供した、沖縄県産シークヮーサーを原料に使用。アルコール度数や味の違う3商品を販売し、20代の若者から飲み応えを求める中年などをターゲットに据える。初年度は、年間325キロリットル、350ミリリットル換算で38万ケースの販売を目指す。

(中略)

宮里常務は「県産果実やスパイスなどを取り入れて、県産素材の魅力を発信するブランドを目指す」と説明。「若者を中心としたビール離れや嗜好(しこう)の多様化が進んでいる。4~5年前から検討しており、今回新たな挑戦として参入する。

沖縄タイムス・プラス 2019/5/9
これがオリオン初の缶チューハイだ! 沖縄産シークワーサー使用「WATTA(ワッタ)」

消費者の“家飲み”需要が高まる中で、ここ数年売り上げを伸ばし続けている缶チューハイ。購入頻度ではすでに「第3のビール」を上回るなど、その存在感はますます高まっている。

ちなみに、缶チューハイのトレンドはアルコール度数7度を超える“ストロング系”と呼ばれるジャンル。その背景には、手軽に・安く酔える、という消費者の節約志向に根差した特徴があるようだ。

オリオンビールは、ビールシェアでアサヒ、キリン、サントリー、サッポロに続く業界5位のメーカーだが、その規模は全体のわずか0.9%。それでもなお、業界において屹立したポジションを維持する背景には、沖縄(産)のポジティブなイメージがあることは明らかだ。伝家の宝刀とも言うべき沖縄ブランドを武器に、オリオンビールが今後どこまで大手の牙城を切り崩せるか注目だ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

 

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