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パリコレデザイナー、「サッカーチーム」をデザインする

サッカー界とファッション界のコラボレーションは、新たなクラブの姿を生み出そうとしている。

北海道コンサドーレ札幌は今季からクリエイティブディレクターとして、ファッションデザイナーの相沢陽介氏(41)を招いた。すでにポスターのデザインを手がけており、今後はクラブのオフィシャルグッズの展開も始める。

クリエイティブディレクター就任が発表されてから2カ月。相沢氏は6月にあるパリコレでの自身のブランドのショーの準備と並行して、札幌の名刺を手に1人でグッズを生産する工場など取引先を訪問している。生産から販売までの流れを見直し、新たな仕組みを確立させようと奔走しているのだ。

日刊スポーツ 2019/5/6
札幌を格好良く!パリコレ並行でブランド化大改革

プロサッカーチームとファッションデザイナー。一見意外な組み合わせだが、「サッカーチームは、ファッションブランドよりアウトプットするものが多い」という一節から始まる相沢氏の言葉には、私たちビジネスマンにとっても大きな示唆に富んでいる。

サッカーチームにおける、“デザイン”は思いつくだけでもロゴマーク、ユニフォーム、ウェブサイト、SNS、ポスター、マッチデープログラム……と枚挙に暇がない。これらはインターネットやテレビ、スタジアムといったメディアを介して、私たちの目に触れ、それらがミックスされたものがブランドイメージとして流布・受容・定着される。「コンサドーレのアウトプット商材は常に格好いいって状態をキープしたい」という相澤氏の言葉は、ファッションデザイナーとしての矜持を示すと同時に、私たち企業人に対しても達成すべきブランディングの本質を突きつけているかのようだ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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