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「オリガミで、半額。」 キャッシュレス決済サービスのし烈なシェア争い

Origamiから、「オリガミで、半額。」の第六弾が、2019年4月24日(水)〜4月30日(火)に、モンテローザグループが運営する「白木屋」「魚民」「笑笑」「山内農場」など、全国1661店舗で開催になります。

Origamiが実施してきた、常にユーザーがキャッシュレスでお得になる状態を作り、キャッシュレスの促進に貢献することを目的としているという「オリガミで、半額。」キャンペーン。

今回、平成最後の「オリガミで、半額。」キャンペーンとなる第六弾を、日本全国に展開し、親しまれている「白木屋」「魚民」「笑笑」「山内農場」などのモンテローザグループ店舗で開催するとのことです。

内容は、期間中、Origami Payで各店舗初めての支払いの方は、最大630円割引になるというもの。例えば生ビール中ジョッキ2杯を1,260円とした場合、その半額である630円が即時で割引となる、ということです。

nomoo ニュース 2019/4/23
最大630円OFF!「オリガミで、半額。」キャンペーンでお得に飲まない?

決済手段の多様化による、各社でのキャンペーンが熱を帯びている。ソフトバンク・ヤフーによる「PayPay」、リクルートの「airペイ」、LINEの「LINE pay」など、市場での競合は激しさを増すばかりである。「Origami Pay」は、2013年創業のベンチャー企業のOrigamiが実施している決済サービスである。「Origami Pay」は2016年よりサービスを開始し、KDDIやJCB、三井住友カードなどが出資している。

これらの決済サービスは、スマホからバーコードを読み取らせるか提示する必要があるため、金額の決済には多少時間がかかる。電子マネー、Apple Pay、Google Payに比べると、利用者としては、その点で少し手間を感じるかもしれない。

そして、このような決済サービスは加盟店でしか使用できないため、顧客への認知度を高めるためにも加盟店と前述のような販促施策を適宜行っていく必要がある。先行投資による負担は、サービス提供者の各社ともに、たいへんな金額となるであろう。

新しいテクノロジーやサービスにおいては、先行者優位によるプラットホームをいち早く獲得し、顧客支持を強固にすることが経営戦略の基本であり、勝利の法則である。だが、それは同時に経営体力の勝負にもなる。

今後、どの企業がどのようなかたちで販促をかけていくか、先端テクノロジーを用いたマーケティング戦略の試行錯誤という観点から、非常に関心がもてるところである。

 

武川 憲(たけかわ けん)執筆
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 シニアコンサルタント・認定トレーナー
株式会社イズアソシエイツ シニアコンサルタント

 

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