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なおみ特需ブレーク 全豪Vラケット、腕時計人気、テニスクラブ入会希望が増

テニスの全豪オープン女子シングルスで大坂なおみ選手(21)が日本勢初の優勝を決め、国内でもテニス熱が高まっている。大坂選手が試合中に着けていた腕時計に予約が殺到するなど、関連商品の売れ行きは好調だ。地域のテニススクールでは、未来の一流選手を夢見て、入会を希望する子どもたちが出てきている。

名古屋市中川区のスポーツ用品店「スポーツデポ山王店」では、大坂選手が使うメーカーのラケットやウエアを集めたコーナーを、全豪オープン決勝進出後につくった。試合で使ったものとほぼ同型のヨネックス製ラケット「Eゾーン98」が注目の的で、手に取って素振りをする人も。副店長の石田雅敬さん(40)は「全豪のあった今月はテニス商品全体の売り上げが増えている」と話す。

(中日新聞 2019/1/30)

日本人の女子テニスプレーヤーとしてはこれまでも伊達公子という世界トップクラスは存在したが、ついに正真正銘のトッププレーヤーが誕生した。ハイチ人の父と日本人の母のもと米国で育った、というコスモポリタンとしてのキャラクターにも新しい時代の到来を感じさせる。

ところでこの快挙を誰よりも喜んでいるのは、彼女のラケットやウエア、腕時計などを提供している各メーカーかもしれない。事実、大坂選手モデルのヨネックス社製ラケット「Eゾーン98」は、全国のスポーツ用品店で完売が続出しているようだ。

かつてマイケル・ジョーダン着用のバスケットシューズ「エア・ジョーダン」を世界中の人々が買い求めたように、いつの時代もスター選手の着用による販促効果はどんな広告よりも強力だ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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