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「DJしんじょう君」のフェスが好評 高知の地域ブランディング

今年1月に「DJしんじょう君」の本格始動を宣言してから初となるイベント「しんじょう君のスキヤキ高知!フェスティバル」のチケットが完売続出となる人気ぶりとなっている。

4月13日(土)に大阪府住之江区のCCOクリエイティブセンター大阪で開催される「しんじょう君のスキヤキ高知!フェスティバル」は、イベントの企画やプロモーションを行う「OUTER KOCHI」(高知市)の竹内代表が中心となり、須崎市や人気声優・小野大輔さんらを巻き込んで企画を進めている。

OUTER KOCHIが1月に投稿した、イベント開催とチケット販売を告知するツイートは900を超える「いいね」を獲得。竹内代表によると、1月に販売した先行早割チケット(3,000円)は、販売開始後1時間で完売。2月に一般前売り券(4,000円)を販売した際も、わずか1日で完売となった。

高知新聞 2019/3/8
「DJしんじょう君」のフェス 先行チケットが完売続出

自治体主導のブランディングはともすれば紋切り型になりがちで、せっかくのコンテンツ(観光資源)についてもその魅力を十分伝え切れないケースが少なくない。原因はさまざまだが、往々にしてあるのが“ユーザー目線の欠落”によるコミュニケーション不全だ。関心の低い人々を振り向かせるには、まず「楽しんでもらう」ことに注力することも必要だ。

高知市のクラブ「OUTER KOCHI」や須崎市などがオーガナイズする「しんじょう君のスキヤキ高知!フェスティバル」は、そんな地域ブランディングにエンターテインメントを採り入れた好例のひとつ。ミュージシャンや漫画家、ゆるキャラなど注目度の高いパフォーマーを“フェススタイル”でパッケージ。「遊びたい、楽しみたい」という人々の根源的な欲求をキャッチアップしようとする理に適ったブランディングイベントといえるだろう。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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