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クロネコ、キャラクターを一新。否定意見が多いのは愛されている証?

画像引用:http://www.yamato-hd.co.jp/news/2019/2019102301.html

ヤマトホールディングスは23日、11月29日に旧社名の「大和運輸」として、創業100周年となるのを機に、グループの「クロネコ・シロネコ」のキャラクターを28年ぶりにリニューアルすると発表した。

新しいキャラクターは、JR東日本のSuicaのペンギンなどのデザインで知られる絵本作家・イラストレーターの坂崎千春さんが制作した。今後、ヤマトグループの広告や販促グッズなどの幅広く活用される。以前のキャラクターは、アニメーターの堀口忠彦さんが制作したもので、切れ長の目や大きな口が特徴的だった。

坂崎氏はリニューアルに当たって「大事にしたのはシンプル、親しみやすい、調和の3つです。目の色をグループのイメージカラーの黄色と緑にして特徴を出しました。日本中の世界中のすべての人々に愛されるように…」とコメントした。

産経新聞 2019/10/23
ヤマト、キャラクターを28年ぶりリニューアル

企業が独自のコーポレートキャラクターを設ける理由は、「認知度のアップ」や「コンペティターとの差別化」、あるいは「消費者心理における共感の醸成」などいくつか理由があるが、それらは総じてブランディングのためと総括できる。

今回ヤマトホールディングスが行った「クロネコキャラクター」の意匠変更は、創業100年に合わせた周年事業の一環に位置付けられ、当のヤマトにしてみれば時代に合わせたチューニング(マイナーチェンジ)程度の認識だったかもしれないが、消費者からの反応は否定的な意見が多い。しかし、それはヤマトブランドがいかに愛されていたかの証左であり、むしろ歓迎すべき反応だ。

なお、クロネコマークの始まりは1957年に当時の広報担当者の子どもによって描かれた“落書き”が元祖。そのユニークな誕生秘話はここで読むことができる。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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