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不評の「SHIRO」リブランディング。消費者は何に怒ったのか?

コスメティックブランド「シロ(SHIRO)」が、2019年秋にリブランディングを行い、ブランドロゴやパッケージをリニューアルしたことについて、SNSで不満の声が上がっている。これを受けてブランドと同名の運営会社シロは、公式サイトでお詫び文を公開した。

シロは「ローレル(LAUREL)」というブランド名で2009年にデビュー。2015年10月に現在のシロに名称を変更した。スキンケアをはじめ、フレグランス、ライフスタイルグッズなどを展開し、国内に24店舗、海外に4店舗を出店。落ち着きがある香りとすりガラスのボトルデザインなど洗練された雰囲気のアイテムが20代〜30代の女性を中心に人気を集めてきた。

FASHIONSNAP.COM 2019/9/30
白じゃなくて”黒”?リブランディングした「シロ」に不満の声、
運営会社が公式サイトで謝罪

ブランドは企業から消費者に対する約束という側面もあり、意図せずそれを反故にしてしまえば消費者は「裏切られた」と感じてしまうかもしれない。ましてやコスメティックのような嗜好性の高いジャンルではその傾向が顕著だ。

問題はその約束が極めてあいまいな“イメージ”として定着している点にある。それは具体的であるが、明文化するのが難しく、ある種のキービジュアルのように消費者の頭の中に定着してる。

ニュースが伝える「SHIRO」はミニマルでシンプルなビジュアルを基調としており、それが本質志向のプロダクトとあいまって消費者にある特定の価値観(=SHIROブランド)を提供していたはずだ。リブランディングに際して、顧客がそのブランドをどのように受容しているのかについて徹底して知ることは避けては通れない。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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