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ローソンがセルフレジによる無人化の実証実験を開始 フランチャイズに光が?

ローソンは29日、7月をめどに深夜時間帯の営業を無人化する実証実験を始めると発表した。コンビニエンスストア業界では人手不足が課題として、無人店舗が対策となるか検証する。

(中略)

実証実験は、全国の店舗からフランチャイズ店を含む2店舗を選び、数カ月間行う。午前0~5時の時間帯を無人にし、その時間帯は事前に専用アプリで登録した人だけが来店できる仕組みとする。

クレジットカードなどを使うキャッシュレス決済「ローソンスマホレジ」と、現金が使えるセルフレジの2種類を設置し、来店客自ら会計を行う。年齢確認や対面販売が必要なたばこや酒のほか、チケットの発行や公共料金の収納代行は行わない。

毎日新聞 2019/03/19
ローソン、7月めどに無人店舗の実験 深夜時間帯で

キャッシュレス決済は政府も推進しており、コンビニ業界に限らずセルフレジ導入は世の大きな流れといえる。今年10月からの消費増税に合わせて、経済産業省の所管で消費の落ち込みを防ぐ対策としてキャッシュレス決裁へのポイント還元事業も始まる予定だ。

とはいえ、コンビニ業界の人手不足は深刻だ。某チェーンではフランチャイズのオーナーが人手不足から「24時間営業」に耐えかね、チェーン本部との争いにまで発展した。フランチャイズ契約に24時間営業が定められているとはいえ、大方の世論はオーナー側に同情的だ。コンビニ業界全般(正確には大手チェーンの本部というべきかもしれないが)に対するイメージがネガティブな方向に傾きつつある。

コンビニでセルフレジの導入が軌道に乗り人手不足が解消できれば、同時にそのネガティブさが払拭でき、ブランドイメージの向上につながり得る。ブランディングというとロゴマークのデザインや広告のことと思われがちだが、時としてこのような設備投資もブランド戦略となり得るといえる。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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