X

脱・絶叫系? 新アトラクションから見える富士急ハイランドの青写真

画像引用:富士急ハイランド

富士急ハイランドが、 暗闇の恐怖を体感するダークライドアトラクション「無限廃坑(むげんはいこう)」を2019年3月23日(土)にオープンする。

「無限廃坑」の舞台となるのは、深い闇がどこまでも続く“いわくつきの廃坑”。遠い昔、この地一帯を武田信玄が治めていた時代に掘られたというこの廃坑は、信玄の埋蔵金を狙う盗掘者たちによって数々の凄惨な事件が勃発。その為、長い間封鎖されていたと伝えられている。

体験者がこの不気味な廃坑を進んでいくためには、古びたトロッコに乗らなければならない。そしてヘッドホンを着け、両腕を拘束され身動きの取れない状態で、怨念渦巻く廃坑の奥深くへと送られていく。一寸先も見えない暗闇の奥に、体験者を待ち構えるものとは…。

ライブドアニュース
富士急ハイランド“暗闇の廃坑”をトロッコで進む新アトラクション「無限廃坑」

2018年に入場料を無料化したことで話題となった富士急ハイランド。ディズニーリゾートなどのライバルが値上げ路線をとる中で、あえて無料化を選んだ背景には少子高齢化による入場客の減少、という日本の社会構造の変化に根差した切実が問題がある。

富士急ハイランドといえば「高飛車」、「FUJIYAMA」などの“絶叫マシン”が有名だが、これらのメインターゲットは若者世代であり、ほとんどが「64歳まで」という年齢制限を設けている。2030年には国民の約3人に1人が65歳以上になるという統計を考えれば、伸びしろは見込めないと考えるのも当然だろう。

ニュースが伝える新アトラクションは、老若男女が楽しめる全年齢を対象としたもの。あえて脱・絶叫系に舵を切った富士急ハイランドの目論見ははたして吉と出るか、凶と出るか――。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

Categories: 話題の事例
sc: