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福岡のリゾート地「糸島」は全国ブランドになるか?

糸島の冬の味覚として人気を集めている「糸島カキ」が、特許庁の「地域団体商標」に登録された。糸島漁協が統一ブランドとして売り込もうと2年前に申請した。登録を機に品質を高めて全国にPRするため、今秋のシーズン入りに向けた企画を練っている。

(中略)

地域団体商標は、地域名と商品名を合わせた商標として登録することで地域ブランドを保護し、競争力の強化と地域経済の活性化を支援する制度。糸島カキの登録に当たっては全国での認知度を示す必要があった。全国発送の証しとなる宅配便の伝票数や全国放送での登場回数などを特許庁に示し、登録にこぎ着けた。

西日本新聞 2019/6/22
「糸島カキ」地域団体商標に ブランド力向上へ漁協がPR企画

福岡市中心部から電車で40分。夏場は海水浴客でにぎわうビーチや絶景スポット「白糸の滝」など福岡市民の手近な憩いの場として知られる糸島市。2018年2月には福岡空港内に地元食材を使ったフードやドリンクを提供する「カフェ&バル糸島」をオープンさせるなどブランディングに拍車がかかる。

ニュースが伝える「糸島カキ」もそんな糸島が生んだ新しいブランド牡蠣。昨秋から今春までの昨シーズンは約525トンを生産。週末を中心に営業するかき小屋、販売所計30軒に約53万4千人が訪れたというから、一特産品の域を超えていると言えよう。

大都市から近いという地の利と、豊かな自然、そして美味――高い観光ポテンシャルを持つ糸島ブランドが全国区になる日は意外と早く訪れるかもしれない。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

 

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