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「ちょっと北欧まで」。週末はフィンランドで過ごす時代?

ムーミンやサウナで知られるフィンランドは、約9時間半で行ける「日本から一番近いヨーロッパ」だ。フィンエアーが始めた深夜便は、早朝にヘルシンキに到着するため、無駄なく時間を活用できるのが売りだ。10月26日までの期間運航で、月木土の週3便。水曜の深夜に出発して日曜夕方に帰国すれば、土日と合わせて平日に2日休むだけでフィンランドに行ける。深夜便は関空発のみだが、帰国便は午前8~9時に成田、名古屋、福岡に到着する便が選べる。フィンエアー大阪支店旅客営業部クライアントマネジャーの北野憲さん(38)は、「1カ月運航して、観光客の利用が多かった。日程が限られている出張にも活用してもらえるのではないか」と期待する。

毎日新聞 2019/6/6
「週末はフィンランドでサウナ」 深夜便に旅行会社も熱視線

“ヨーロッパへの近道”とは、かねてよりフィンエアーが掲げていた文言だが、今回同社が発表した関空深夜便のインパクトは、それをさらにアップデートするインパクトがある。なにせ日本とヨーロッパを9時間半でつないでしまうのだから。

フィンエアーといえば1980年代末から、東京とヘルシンキをシベリア航路という最短ルートでつなぐ利便性を前面に押し出したブランド・コミュニケーションを図ってきたが、最近では日本でも女性を中心に人気のフィンランドのファッション&ライフスタイルブランド「マリメッコ」を機内インテリアに採用するなど、単に利便性だけに依存しない総合的なブランディングに注力している。

北欧ブームの追い風も受けたフィンエアーの躍進により、日本人にとってのヨーロッパの玄関口がヘルシンキとなる日もそう遠くないのかもしれない。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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