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メルカリのブランド拡張によるシナジー効果を考察  ーメルペイが狙うBNPL市場 そのブランド戦略と狙い【前編】

インターネットでのフリーマーケット(以後フリマ)のアプリサービスで伸長したブランドメルカリ社が、自社で展開する決済サービスのメルペイを進化させ、新たな市場 の掘り起こしを矢継ぎ早に進めています。

メルペイ、ENEOSとコスモ石油のiD決済対応 10%還元

メルペイは11月4日から、ガソリンスタンドのENEOSおよびコスモ石油でのiD決済に対応したと発表した。支払方法は、後払いである「メルペイスマート払い」のみ対応する。

一般的に、ガソリンスタンドやホテルなどのように「金額があとから確定する支払い」には、残高が限定されるプリペイド型の支払方法は使えない場合がほとんどだ。メルペイの今回の取り組みは、後払いを活用することで、この制約にかからず利用可能にしたとみられる。メルペイスマート払いは、残高からの返済も可能なため、実質的にクレジットカードのように利用できる。

また、サービス開始に伴いENEOSおよびコスモ石油でのiD決済に対し、支払金額の10%分をポイントで還元するキャンペーンも実施する。11月4日から14日までと、11月15日から30日までの2回にわたって行い、還元上限はそれぞれ250ポイントとなっている。

 

(2021年11月4日 IT mediaビジネスオンライン 斎藤健二氏署名記事)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2111/04/news149.html

メルペイスマート払いは、BNPL(Buy Now Pay Later)という、最近の決済業界では急激に市場が伸びている、決済の後払いサービスです。

このBNPLサービスですが、元々は海外で市場が拡大していたサービスです。アメリカでは既に上場している企業(アファーム(Affirm))もあり、時価総額で5兆円を超える企業(スウェーデンのクラーナ社(Klarna))も存在する、成長市場です。

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