出展するだけでは採用できない時代に
近年、就活・採用市場のトレンドを見てみると、学生の動きは「早期化」が顕著です。インターンシップや説明会への参加が大学2年生〜3年生の早期段階から始まり、そこで企業との接点を持つケースが増えています。企業側も、早期に学生に「印象づけ」をするための採用広報戦略を強めており、学生との接触機会を前倒しで設計する傾向があります。また、合説そのものも形式変化を見せています。完全オフライン型から、オンライン型やハイブリッド形式を取り入れるイベントが増加しており、遠隔地学生や地方企業との接点を維持するための手段として活用されています。ただし、オンライン説明だけでは学生の「体験・空気感」の伝達が難しいため、対面型ブースやリアルな接点を併用する企業も根強く存在します。
一方で、合説への学生参加率の低下を指摘する声もあり、合説の効果を疑問視する企業も見られます。例えば、ある調査では、「合説に参加する学生数が年々減少している」との回答が出ており、従来の“とにかく出展すれば母数を稼げる”という前提は通用しづらくなっています。そのため、合説出展企業は、いかに効率よく、印象強く、かつ来場学生とのコミュニケーション密度を高めるかが問われています。
こうした状況を踏まえると、単に参加して「ブースを出す」だけでは十分とは言えず、むしろ「どのように見られるか」「印象に残るか」「学生が足を止められるか」といった演出設計が重要になります。そしてその演出設計の「中核」として位置づけられるのが、ブース装飾デザインです。
つまり、合説におけるブース装飾は“目を引く看板”や“企業イメージの表現”といった外観的な役割だけでなく、学生との最初の接点を確保し、ブランド印象を操作し、現場での動きを誘導するための戦略的要素だと言えます。本稿では、その意味と具体施策、さらには事例を交えつつ、装飾ツールサービスの活用方法をご紹介します。
ブース装飾デザインをするうえでの基本的なポイント
まず、はじめに押さえるべき基本的なポイントをご紹介します。
■戦略設計
ターゲットを定め、コンセプトを設計することからはじめる。
(5W1Hで整理するなど、はじめに設計を考えておくことでデザインに移った際に方向性や目的がぶれなくなる)■事前告知との連動
SNS、大学キャリアセンター、イベントガイドなどで期待値を高めておく。■スタッフの姿勢・動線設計
通路側を向いて立つ、視線を迎える、笑顔で挨拶するなど、能動的な動きで学生を迎えにいく。
また、ブース入口から奥まで自然に誘導するルートや目線誘導を設計する。■目を引くキャッチコピーを視認性の高い場所に配置する。
ロールアップバナー、天吊りバナー、ポールサインなど、
高さのある表示物を活用し、遠くからでも目立つようにする。
キャッチフレーズや社名、事業領域などが一目で伝わるように配置する。■ブランドカラーで統一感のある土台をつくる。
自社のコーポレートカラー、ロゴカラー、または採用戦略に合わせたトーンを
基軸に配色を統一することで、「まとまり」「信頼感」「印象性」を強める。■キービジュアルをデザインする。
採用コンセプトや企業理念をデザインに起こすことで、
ブースで伝えたいこと、企業の風土や世界観を印象付ける。
(退出後にどのような読後感を残したいか)■ブランド体験を設計する
デザインするのは装飾だけではない。
「ちょっと聞ける相談コーナー」「ミニワーク」「退出直前のお土産となるノベルティ」など、
ブースのコンセプトを体現する体験設計も重要。
上記のポイントを採用戦略を意識しながら、合説がはじまる前から終わりまで一貫して設計することが大切です。
成功事例から学ぶ、ブースデザインの最前線
ここからは、実際のおすすめ事例をいくつかご紹介します。
事例1:業界では有名なのに一般認知が課題の自動車部品メーカー
多様なモノづくりに挑戦できる環境があるものの、その魅力が伝わらないことが課題だった自動車部品(樹脂)メーカー。自動車の顔を制作しているという車づくりの花形とも言える仕事内容に焦点を当てつつも、自動車のフロントだけではなく、樹脂を使ったものづくりに挑戦していることを伝えるデザインに仕上げています。「顔だけだと思うなよ。」という少し強気でキャッチーなメッセージを入口のタペストリーに掲載。そのビジュアルも相まって、過去一学生が集まるブースになりました。
事例2:社名=パチンコのイメージの払拭を目指すヨロコビ創造カンパニー
「マルハン=パチンコ」から「マルハン=人とつながりの力で、人生100年時代に生きるヨロコビを創造する会社」への転換を図る第二創業期を象徴する採用装飾ツール。展開する多様な事業を一目でわかるようにブース全面にデザインしています。それだけでなく、躍動感あるタッチを得意とするアーティストとのコラボでこれからの未来の広がりも表現しています。
事例3:“3K”のイメージを払拭したい養鶏場を運営する企業
3kのイメージを持たれてしまうこともある養鶏ビジネス。ユーモア&親しみのある装飾ツールできっかけをつくり、実際はそうではないことを伝えていきました。時にはこのようなユーモアのある惹きつけも一つの作戦です。近年では堅いイメージのあるBtoB大手企業の中にも、自社の自虐を取り入れたメッセージを打ち出す企業も出てきていますね。
事例4:実は、あらゆる個性が育つ環境が強みのスーパーマーケット
多様な職種があり、組織規模・制度・社風などによって、あらゆる個性が育つという強みを踏まえ、「Mix Valu ~色んな自分らしさが育ち合い、大きな価値へ~」という採用スローガンを策定。パンフレットをはじめ、リクナビツール一式や装飾ツールなどへ一貫性を持って展開しました。ゆるぎないコンセプトを立てることが全体設計の一番のポイントです。
事例5:産業向けのソリューションサービス企業
業種の特性(配管・空調施工など)を背景の配管イラストで表現。バナーでは、働く上での魅力やアイス無料などのおもしろい福利厚生を分かりやすく打ち出しています。
まとめ:戦略的な装飾デザインが、採用成果を変える
合同企業説明会において、学生の足を止め・滞在させ・記憶に残すためには、ブース装飾デザインはもはや“脇役”ではなく、採用戦略の入り口の要とも言える存在です。第一印象を左右する視認性、ブランドを伝える統一性、滞留を促す体験性。この三つのバランスを取ることが、成功する出展の鍵となるのです。
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■千田 新(ちだ あらた)執筆
クリエイティブアソシエイト・コピーライター