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どう変わる? 国民的サウンドロゴ

「伯方の塩」で有名な伯方塩業(松山市)は、CMでおなじみの「は・か・た・の・しお♪」というフレーズを歌う2代目声優のオーディションを実施している。グランプリに輝くとウェブ広告に出演できるとあってネットでも話題になり、応募はすでに数千人にも。お笑い芸人やアナウンサーなど芸能人も力作を投稿しているという。

力強い男性の声が印象的なCMは1987年から放映。男性ミュージシャンとされる初代の声は変わらないが、今回、若い世代に塩の魅力を知ってもらおうと企画された。

(中略)

6月30日締め切り。伯方塩業は「初代とは違う雰囲気で、オリジナリティあふれる作品で、『伯方の塩』に新しい風を吹き込んでほしい」としている。

読売新聞 2019/6/1
「は・か・た・の・しお♪」、2代目声優募集

ブランディングを達成するためのクリエティブにおいて、ロゴマークやタグライン(コピー)の陰で見落とされがちなもののひとつが「音」、すなわちサウンドロゴだ。

テレビCMの前後に挿入されるサウンドロゴは、文字通り音で作ったロゴ(マーク)。テレビやラジオCMの前後に挿入し、消費者にほんの数秒でどの企業のCMであるかを気付かせる地味ながらも重要な役割を担う。

ニュースが伝える「伯方の塩」は、1996年から続く長い歴史を持つ伝統のクリエイティブ。独特のリズムに乗った男性の声による力強いナレーションは一度聴いたら耳から離れないパワーを持つ“国民的サウンロロゴ”とも呼べる作品だ。

ネット動画の隆盛により、音と映像によるコミュニケーションが存在感を増していく中で、サウンドロゴの価値もより高いものになっていくことだろう。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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