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訪日外国人はなぜ新宿御苑を目指すのか?

小泉進次郎環境相は26日、東京・新宿の新宿御苑の入園券(一般500円)をインターネット上で事前購入できるようにすると発表した。来年にはキャッシュレス決済も試行する。新宿御苑は外国人旅行者の人気も高いが、現金でしか券を購入できず、花見シーズンは1時間以上待つこともあった。東京五輪・パラリンピックを控え、待ち時間短縮につなげる。

ネット上の購入は28日から。民間の施設予約サイト「asoview!」(アソビュー)でクレジットカードなどで購入し、付与されたQRコードをゲートにかざせば入場できる。

来年2月下旬からは、券売所窓口でクレジットカードや、Suica(スイカ)などの電子マネー、QRコード決済も利用できるようにする。2~3週間試行し、需要があれば来年度の早い時期に本格導入する。

産経新聞 2019/11/26
新宿御苑、ネットで入園券 小泉環境相が発表

「桜を見る会」の“現場”として耳目を集める新宿御苑だが、スキャンダラスな話題とは裏腹にその入場者数は右肩上がり。平成20年に約110万人だった入場者数は、平成26年には約150万人に、さらに平成29年には約250万人にまで急増している。

もちろんその増加の主たる要因となっているのが訪日外国人の増加であることは言をまたない。トリップアドバイザーが集計した「外国人に人気の観光スポットランキング2019」では伏見稲荷大社(京都)や広島平和記念資料館(広島)といった観光地と並んで東京から唯一トップ10にランクイン。この背景には「大都会のど真ん中にありながら、日本の伝統的な庭園風景が楽しめる」という他の公園とは一線を画す新宿御苑ならではの特徴があるようだ。

東京五輪へ向けて時代の足跡が次々と消去されていく中、はからずも“伝統”は相対的にその価値を高めていく。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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