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GAFAはGAAへ? 「ブランド価値ランキング」から読み解くブランドの栄枯盛衰

ブランドコンサルティングの米インターブランドは17日、グローバルに展開する企業・商品のブランド価値ランキングを作成した。2019年版の首位はアップル、2位がグーグルで7年連続で順位を守った。8位までの順位は18年と変わらず、3位アマゾン、4位にマイクロソフトと続く。テクノロジーが上位を独占するなか、コカ・コーラが18年同様に5位だった。

個人情報などのデータ流出が問題となったフェイスブックは価値を12%減らして、前年の9位から14位に順位を落とした。

日本勢ではトヨタの価値は5%増え、18年と同じく7位。ホンダも18年とほぼ同水準の21位(3%増)だった。経営体制を巡る混乱のあった日産のブランド価値は6%減って、順位も40位から52位に下がった。

日本経済新聞 2019/10/17
世界のブランド価値トップ10、Facebook脱落

米インターブランド社が算出する「ブランド価値」とは、“ブランド”が消費者の購買動向に与える影響や将来収益などを加味して導かれる。そのためとかく印象論に陥りやすい「ブランド」というトピックにおいて例外的に信頼できる評価指数だ。

今この時代に人々がどのような企業のどのような製品・サービスに投資をしているか、を明らかにするこの指数はある意味で“時代を映す鏡”と言える。そう考えるとフェイスブックの首位グループからの脱落は、向かうところ敵なしと思われていた巨大IT企業の先行きにポツンと投じられた見逃してはいけない影なのかもしれない。

ちなみに2000年のトップ5は「コカ・コーラ」「マイクロソフト」「IBM」「インテル」「ノキア」で、今年のトップ5に残ったのは「コカ・コーラ」1社のみ。すべてのブランドは、常に時代という強風にさらされ続けている。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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