ブランディングを体系的に進めるうえで、実務で参照している書籍をまとめました。
※あくまで書籍の評価は、CBOメディア編集部の見解であることをご理解ください。
※本ページはアフィリエイト広告を利用しています。
まず1冊目に読む
ブランディングにこれから取り組む方へ。読みやすく、社内で共有しやすい入門書を集めました。
コンセプトの教科書
細田高広/ダイヤモンド社/2023年/ISBN 9784478116340
難易度 ★★☆☆☆ / 言葉で何かを決めた経験がない方
ブランディングの本ではなく「コンセプトのつくり方」の本ですが、実務ではこちらのほうが先に効きます。
アイデアと構想を分ける、否定形で書いてみる、といった具体的な作法が並んでいて、会議で使えます。
理念やタグラインづくりの前に読んでおくと、議論が「好き嫌い」に流れにくくなります。
あわせて読む:バリュープロポジションとは?
「売る」から、「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義
水野学/誠文堂新光社/2016年/ISBN 9784416115152
難易度 ★☆☆☆☆ / デザインの良し悪しを説明できないとお悩みの方
デザインを感覚ではなく「知識と設計」として語る本です。
表現の議論が好みのぶつけ合いになりがちな現場に、共通の物差しを持ち込めます。
講義録なので読みやすく、社内で回覧しても抵抗が少ないのが利点です。
あわせて読む:ブランド要素とは?
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
山口周/光文社/2017年/ISBN 9784334039967
難易度 ★★☆☆☆ / 論理だけでは決まらない局面に立っている経営者
なぜ論理と分析だけでは差がつかなくなったのか、を扱った本です。
ブランディングに予算を割く理由を、経営の言葉で説明したいときの後ろ盾になります。
直接ブランドを論じた本ではありませんが、社内の説得材料として使えます。
—
## ② ブランドを「資産」として設計する
センスは知識からはじまる
水野学/朝日新聞出版/2014年/ISBN 9784022511744
難易度 ★☆☆☆☆ / 「自分にはセンスがない」と思っている方
センスは生まれつきではなく知識の集積である、と論じた本です。
デザインの良し悪しを議論する土台を、社内に持ち込むために使えます。
薄く読みやすいので、経営層に渡す1冊としても適しています。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
森岡毅/KADOKAWA/2016年/ISBN 9784041041413
難易度 ★☆☆☆☆ / まず1冊、読みやすいものから入りたい方
限られた資源で戦局を変えた実例を、平易な言葉で語った本です。
「消費者視点」という言葉が空語になりがちななか、それを具体的な意思決定として見せてくれます。
社内で読み合わせる1冊としても機能します。
ブランドを「資産」として設計する
ブランドを感覚ではなく資産として捉え、測り、設計するための理論書です。
ブランド論 無形の差別化をつくる20の基本原則
デービッド・A・アーカー/ダイヤモンド社/2014年/ISBN 9784478027592
難易度 ★★★☆☆ / 理念からブランドを設計したい経営者
ブランドエクイティという考え方を打ち立てた本人が、要点を20の原則にまとめた一冊です。
分厚い理論書の前に読む「本人による要約」として位置づけると、投資効率が高くなります。
自社のブランドを「資産」として扱うとはどういうことか、その語彙が手に入ります。
あわせて読む:ブランドエクイティとは?
ブランド・エクイティ戦略 競争優位をつくりだす名前、シンボル、スローガン
デービッド・A・アーカー/ダイヤモンド社/1994年/ISBN 4478501149
難易度 ★★★★☆ / 原典にあたりたい方
エクイティ5要素の原典です。刊行は1994年ですが、いま使われている枠組みのほとんどがここにあります。
先に『ブランド論』を読んでから戻ると、理解の解像度が上がります。
逆にここから入ると挫折しやすいので、順序に注意してください。
あわせて読む:ブランドエクイティとは?
ケラーの戦略的ブランディング
ケビン・レーン・ケラー/東急エージェンシー/2003年/ISBN 4884970993
難易度 ★★★★☆ / ブランド体系を腰を据えて学びたい方
ブランド研究のもう一方の大家による体系書です。アーカーが「資産」から入るのに対し、
ケラーは「顧客の頭の中の知識構造」から入ります。両方を読むと立体的になります。
分量があるので、必要な章だけ辞書的に引く使い方が現実的です。
あわせて読む:ブランドパーソナリティとは?
ブランディングの科学 誰も知らないマーケティングの法則11
バイロン・シャープ/朝日新聞出版/2018年/ISBN 9784023316492
難易度 ★★★☆☆ / 通説を一度疑ってみたい方
「ロイヤル顧客を育てるより、新規の認知を広げるほうが効く」といった、
これまでの常識に真っ向から反論する本です。データを根拠にしているため反論しにくい。
自社の施策が思い込みで組まれていないかを点検する用途に向いています。
—
## ③ 理念・パーパスを言葉にする
あわせて読む:タッチポイント設計とは?
確率思考の戦略論 どうすれば売上は増えるのか
森岡毅・今西聖貴/ダイヤモンド社/ISBN 9784478115282
難易度 ★★★★☆ / 感覚ではなく数字で意思決定したい方
需要の構造を数学的に捉え、勝率を上げる考え方を示した本です。
数式が出てくるので通読は骨が折れますが、「ブランドとは消費者の頭の中の相対的な選好である」という
定義の提示は、ブランディングに携わる人にとって示唆に富みます。
あわせて読む:ブランドエクイティとは?
理念・パーパスを言葉にする
理念やパーパスを、掲げるだけで終わらせず、判断に使える言葉にするための本です。
ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則
ジム・コリンズ/日経BP/1995年/ISBN 9784822740313
難易度 ★★★☆☆ / 理念が本当に業績に効くのか疑っている方
長く続く企業と、そうでない企業の違いを比較調査した古典です。
「時を告げるのではなく、時計をつくる」という一節は、承継の場面でよく引用されます。
理念策定に社内の合意を取りたいとき、根拠として持ち出せます。
あわせて読む:なぜ企業に理念(MVV)が必要なのか
ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由
岩田松雄/アスコム/2012年/ISBN 9784776207450
難易度 ★☆☆☆☆ / 理念を現場の言葉に翻訳したい方
経営者自身の経験から書かれているため、抽象論に留まりません。
理念が現場の判断にどう降りてくるのか、その具体例が読めます。
社員に配って読んでもらう1冊としても機能します。
あわせて読む:インターナルブランディングとは
理念経営2.0 会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ
佐宗邦威/ダイヤモンド社/2023年/ISBN 9784478114506
難易度 ★★☆☆☆ / 理念をこれから策定する、または作り直す経営者
理念を「掲げるもの」から「使うもの」へ引き戻した本です。
ミッション・ビジョン・バリューをばらばらに考えず、7つのステップとしてつなげる構成になっています。
特に、理念を語る「物語」の重要性と、社員の個人的な想いと会社の理念を接続する視点が実務的です。
理念策定の伴走をする側にとっても、進め方の型として参照価値があります。
あわせて読む:なぜ企業に理念(MVV)が必要なのか
パーパス経営 30年先の視点から現在を捉える
名和高司/東洋経済新報社/2021年/ISBN 9784492534366
難易度 ★★★★☆ / パーパスを流行りで終わらせたくない方
パーパスという言葉が広まった時期に、その中身を経営論として整理した本です。
「志」を軸に、日本企業の文脈でどう機能させるかを論じています。
分量があり理論的ですが、パーパスを社外向けの標語で終わらせないための骨格が手に入ります。
あわせて読む:インターナルブランディングとは
直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN
佐宗邦威/ダイヤモンド社/2019年/ISBN 9784478102855
難易度 ★★☆☆☆ / 「やりたいこと」から構想を立てたい方
課題解決型の思考に対して、自分の内発的な妄想から始める思考法を提示した本です。
ビジョンやパーパスを「分析から導く」のではなく「描く」ための手順が得られます。
『理念経営2.0』と同じ著者で、あわせて読むと理解が深まります。
—
## ⑬ 組織と採用を設計する
「言葉にできる」は武器になる。
梅田悟司/日本経済新聞出版/2016年/ISBN 9784532320751
難易度 ★☆☆☆☆ / 理念やタグラインを言葉にする立場の方
外に向かう言葉の前に、内なる言葉を育てる必要がある、と説く本です。
コピーライターによる本ですが、扱っているのは技巧ではなく思考の解像度です。
理念策定で言葉が薄くなる原因が、たいていここにあると気づかされます。
佐藤可士和の超整理術
佐藤可士和/日本経済新聞出版/ISBN 9784532195878
難易度 ★☆☆☆☆ / ブランディングの前段の「整理」に苦戦している方
デザインの前に情報と課題を整理する、その手順を語った本です。
ブランディングの実務でも、表現に入る前の整理で成否が決まります。
デザイナーの本ですが、経営者や広報担当が読んでも使えます。
—
## ⑫ デザインを言葉で語る
あわせて読む:バリュープロポジションとは?
日本の工芸を元気にする!
中川政七/東洋経済新報社/2017年/ISBN 9784492502877
難易度 ★★☆☆☆ / 家業を継いだ後継者
創業300年の家業を継いだ13代目が、老舗をどう作り変えたかの記録です。
先代を否定せずに事業を作り替えるとはどういうことか、その実例として読めます。
承継期のブランディングを考えるうえで、理論書よりも参考になる場面が多いはずです。
—
## ④ 採用に効かせる
あわせて読む:事業承継とブランディングとは
顧客を理解する
人がなぜ選ぶのか、その仕組みと調べ方を扱った本です。ペルソナや顧客体験の土台になります。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
クレイトン・クリステンセン/ハーパーコリンズ・ジャパン/2017年/ISBN 9784596551221
難易度 ★★★☆☆ / 顧客が本当は何を求めているか掴みたい方
顧客は商品を買うのではなく、片づけたい用事のために雇う、という視点を示した本です。
属性でセグメントを切っても売れる理由が分からない、という行き詰まりに効きます。
バリュープロポジションを考える際、「誰が」ではなく「どんな状況で」から入る発想が持ち帰れます。
あわせて読む:バリュープロポジションとは?
実践 顧客起点マーケティング たった一人の分析から事業は成長する
西口一希/翔泳社/2019年/ISBN 9784798160078
難易度 ★★☆☆☆ / ペルソナ設計を実務に落としたい方
顧客を5つのセグメントに分け、たった一人の顧客を深く掘ることから始める手法を示した本です。
ペルソナが「架空の理想像」になりがちな問題に対する、実務的な処方箋になっています。
—
## ⑩ 人が動く仕組みを知る
あわせて読む:ペルソナ設計とは?
ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?
ダニエル・カーネマン/早川書房/ISBN 9784150504106
難易度 ★★★★☆ / 「なぜブランドが効くのか」を根本から知りたい方
人の判断が直感(速い思考)と熟慮(遅い思考)の二つで動くことを示した本です。
ブランドが効くのは、多くの購買判断が速い思考で行われるからです。その理由が分かります。
分厚いですが、上巻だけでも十分に元が取れます。
影響力の武器 人を動かす七つの原理
ロバート・チャルディーニ/誠信書房/2023年/ISBN 9784414304299
難易度 ★★★☆☆ / 説得の仕組みを構造で理解したい方
返報性、社会的証明、権威、一貫性など、人が承諾してしまう原理を実証研究から整理した本です。
BtoBで「導入企業の事例」が効く理由も、ここで説明がつきます。
使い方を誤れば操作になるため、倫理的な線引きにも触れられているのが誠実です。
あわせて読む:イノベーター理論とキャズムとは?
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
ダン・アリエリー/早川書房/ISBN 9784150503918
難易度 ★★☆☆☆ / 価格や選択肢の設計に関わる方
人が合理的に選ばない、その「ずれ方」に規則性があることを実験で示した本です。
選択肢を1つ足すだけで選ばれる商品が変わる、といった話は価格設計に直結します。
読み物として面白く、最初の1冊に向いています。
—
## ⑪ 言葉とコンセプトをつくる
デザイン思考が世界を変える イノベーションを導く新しい考え方
ティム・ブラウン/早川書房/2019年/ISBN 9784152098931
難易度 ★★★☆☆ / 顧客理解から発想する方法を学びたい方
観察から始め、試作を通じて考えるという進め方を提唱した本です。
ブランド体験の設計と発想が近く、タッチポイントを考える際の土台になります。
あわせて読む:タッチポイント設計とは?
コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則
フィリップ・コトラー/朝日新聞出版/2017年/ISBN 9784023316157
難易度 ★★★☆☆ / 購買プロセスの変化を押さえたい方
デジタル環境で購買行動がどう変わったかを整理した本です。
最終的に「推奨」に至るまでの道筋を扱っており、AIDMA・AISASの議論と接続して読めます。
あわせて読む:AIDMA・AISASとは?
採用と組織に効かせる
採用ブランディングとインナーブランディングの、理論的な裏づけになる本です。
採用ブランディング完全版
深澤了/WAVE出版/2020年/ISBN 9784866212906
難易度 ★★☆☆☆ / 知名度がないまま採用に苦戦している企業
採用を広告の話ではなくブランドの話として扱った、数少ない実務書です。
自社の価値をコンセプト化してから母集団形成に入る、という順序が一貫しています。
中小企業の事例が中心なので、大企業の話に置き換えが要らないのが利点です。
あわせて読む:採用ブランディングとは
採用ブランディング 新版 人が集まる中小企業の経営者が実践している、すごい戦略
深澤了/WAVE出版/ISBN 9784866214887
難易度 ★★☆☆☆ / 経営者としてまず全体像を掴みたい方
上記の入門版にあたる位置づけです。まずこちらから入り、実装段階で完全版に進む読み方がおすすめです。
承継期に自分の言葉で人を集めたい後継者にも向いています。
あわせて読む:承継期の採用
採用学
服部泰宏/新潮社/2016年/ISBN 9784106037887
難易度 ★★★☆☆ / 採用の常識を検証したい方
採用を経営学の研究対象として扱い、通説を実証研究に照らして検証した本です。
「面接で人は見抜けるのか」といった問いに、研究の蓄積から答えています。
採用ブランディングを設計する前に、前提を点検する用途で読む価値があります。
あわせて読む:採用ブランディングとは
組織開発の探究 理論に学び、実践に活かす
中原淳・中村和彦/ダイヤモンド社/2018年/ISBN 9784478106440
難易度 ★★★★☆ / 施策が現場で続かないと感じている方
組織開発の理論的な背景を丁寧に辿った本です。
理念浸透やワークショップが「なぜ効くのか/なぜ効かないのか」を構造から理解できます。
施策を思いつきで並べないための土台になります。
—
## ⑤ 戦略の型を学ぶ
あわせて読む:ペルソナ設計とは?

組織文化とリーダーシップ
エドガー・H・シャイン/白桃書房/ISBN 9784561237358
難易度 ★★★★☆ / 企業文化を構造として捉えたい方
組織文化を「目に見える人工物」「掲げられた価値観」「深層の前提」の3層で捉えた古典です。
理念浸透がうまくいかない理由の多くは、最下層の前提が変わっていないことにあります。
理論書ですが、インターナルブランディングの土台としては避けて通れません。
—
## ⑭ 戦略を実行に落とす
あわせて読む:インターナルブランディングとは
ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
フレデリック・ラルー/英治出版/2018年/ISBN 9784862762269
難易度 ★★★★☆ / 組織のあり方そのものを問い直したい方
指示命令によらない組織の実例を集め、その成立条件を論じた本です。
分厚く理想主義的に読める部分もありますが、「存在目的」を組織の中心に置く発想は
パーパス経営の議論と重なります。すべてを真似る本ではなく、視野を広げる本として。
他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論
宇田川元一/NewsPicksパブリッシング/2019年/ISBN 9784910063010
難易度 ★★☆☆☆ / 理念が現場に届かないと感じている方
正論を伝えても動かない相手と、どう向き合うかを扱った本です。
相手の立場から状況を捉え直す「ナラティヴの溝」という考え方が中心にあります。
理念浸透が進まない場面の多くは、内容ではなく関係性の問題です。その診断に効きます。
—
## ⑧ 戦略の引き出しを増やす
あわせて読む:タッチポイント設計とは?
両利きの組織をつくる 大企業病を打破する「攻めと守りの経営」
加藤雅則ほか/英治出版/2020年/ISBN 9784862762863
難易度 ★★★☆☆ / 既存事業と新規事業の両立に悩む方
『両利きの経営』の考え方を、日本企業の文脈で実装する方法を扱った本です。
組織文化をどう扱うかに重点があり、理念やブランドとの接続点も見えてきます。
戦略の型を身につける
本ページの解説記事で扱っているフレームワークの原典と、その周辺です。
キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論
ジェフリー・ムーア/翔泳社/2014年/ISBN 9784798137797
難易度 ★★★☆☆ / 順調だった伸びが急に止まった方
市場の16%地点にある「深い溝」を提示した本です。
溝の両側では買う理由がまるで違う、という指摘が実務では最も効きます。
先進性を訴えて伸びたやり方が、なぜ途中から通用しなくなるのかが分かります。
あわせて読む:イノベーター理論とキャズムとは?
[新版] ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する
W・チャン・キム/レネ・モボルニュ/ダイヤモンド社/2015年/ISBN 9784478065136
難易度 ★★★☆☆ / 価格競争から降りたい中小企業
「取り除く・減らす・増やす・付け加える」の4アクションが中核です。
通常はトレードオフになるコストと価値を同時に動かす、という発想が持ち帰れます。
資源が限られる企業ほど、この枠組みは効きます。
あわせて読む:ブルーオーシャン戦略とは?
ブルー・オーシャン・シフト
W・チャン・キム/レネ・モボルニュ/ダイヤモンド社/2018年/ISBN 9784478100356
難易度 ★★★☆☆ / ブルー・オーシャン戦略を実際に動かしたい方
前作が「何をすべきか」なら、こちらは「どう進めるか」を扱った実践編です。
組織を巻き込みながら段階的に移行する手順に紙幅が割かれています。
理論は理解したが社内が動かない、という段階で読むと効きます。
あわせて読む:ブルーオーシャン戦略とは?
[新版]企業戦略論 上 基本編 戦略経営と競争優位
ジェイ・B・バーニー/ダイヤモンド社/2021年/ISBN 9784478111673
難易度 ★★★★☆ / 「うちの強み」を客観的に判定したい方
VRIOの原典です。価値・希少性・模倣困難性・組織という4つの問いで自社資源を診断します。
「技術力が強みです」がなぜ検証に耐えないのか、その理由がはっきりします。
教科書なので通読は重いですが、VRIOの章だけでも投資に見合います。
あわせて読む:VRIO分析とは?
ネット・プロモーター経営 顧客ロイヤルティ指標NPSで「利益ある成長」を実現する
フレッド・ライクヘルド/プレジデント社/2013年/ISBN 9784833420334
難易度 ★★★☆☆ / 満足度調査が形骸化している企業
NPSの提唱者による本です。なぜ中立者を意図的に切り捨てるのか、その思想が読めます。
指標を入れること自体より、指標を組織の運用に組み込む話に紙幅が割かれているのが実務的です。
あわせて読む:NPSとは?
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
クレイトン・M・クリステンセン/翔泳社/2001年/ISBN 9784798100234
難易度 ★★★☆☆ / 既存事業が好調なうちに次を考えたい方
優良企業が正しく経営していたからこそ負ける、という構造を示した古典です。
成熟期・衰退期の意思決定を考えるとき、避けて通れない一冊です。
あわせて読む:プロダクトライフサイクルとは?
両利きの経営 増補改訂版 「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く
チャールズ・オライリー/マイケル・タッシュマン/東洋経済新報社/2022年/ISBN 9784492534519
難易度 ★★★★☆ / 既存事業と新規事業の両立に悩む経営者
「深化」と「探索」を同時に回す組織をどうつくるかを扱います。
上のジレンマに対する処方箋として読むと、2冊がつながります。
—
## ⑥ BtoB・中堅企業の文脈で
あわせて読む:プロダクトライフサイクルとは?
経営戦略全史
三谷宏治/日経BP/ISBN 9784296124558
難易度 ★★★☆☆ / 戦略論の見取り図がほしい方
100年分の経営戦略論を、人物と時代の流れで通史として描いた本です。
本ページで紹介している各理論が、いつ・何への反論として生まれたかが分かります。
個別の理論書を読む前に通しておくと、それぞれの位置づけが掴めて理解が早くなります。
あわせて読む:プロダクトライフサイクルとは?
V字回復の経営 2年で会社を変えられますか?
三枝匡/KADOKAWA/ISBN 9784041127957
難易度 ★★★☆☆ / 停滞した組織を立て直す立場にある方
不振事業の再建を、物語形式で追った本です。
戦略そのものより、抵抗をどう扱い、人をどう動かすかに重点があります。
承継後の改革や、成熟期の立て直しを考える場面で参考になります。
—
## ⑨ マーケティングの実務を知る
リーン・スタートアップ ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす
エリック・リース/日経BP/ISBN 9784296003051
難易度 ★★★☆☆ / 新規事業やサービス立ち上げを担う方
作り込んでから出すのではなく、最小限で試して学ぶ、という進め方を体系化した本です。
ブランドの世界でも、理念や表現を完璧に固めてから発表しようとして停滞する例は多くあります。
早く出して反応から学ぶ、という感覚を持ち込むための一冊です。
実行に落とし込む
戦略を絵に描いた餅で終わらせず、日々の意思決定と数字につなげるための本です。
ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件
楠木建/東洋経済新報社/2010年/ISBN 9784492532706
難易度 ★★★☆☆ / 施策が バラバラに見えると言われる方
個々の打ち手ではなく、それらのつながりに戦略の本質がある、と説く本です。
キーエンスや日東電工の事例を読むときの視点そのもので、
「なぜその会社だけが真似されないのか」を説明する言葉が手に入ります。
あわせて読む:キーエンス|「売らない営業」
世界標準の経営理論
入山章栄/ダイヤモンド社/2019年/ISBN 9784478109571
難易度 ★★★★☆ / 理論を横断的に押さえたい方
経営学の主要理論を一冊に集めた事典的な本です。通読より、必要な理論を引く使い方が現実的です。
本ページで紹介している各理論の位置づけを確認する索引として、手元にあると便利です。
あわせて読む:BtoB企業のブランディングとは
THE MODEL マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
福田康隆/翔泳社/2019年/ISBN 9784798158167
難易度 ★★★☆☆ / BtoBで、認知から受注までを設計したい方
分業した各部門が数字でつながる仕組みを示した本です。
ブランディングの効果が営業成果に届くまでの経路を、具体的な指標で捉えられるようになります。
LTVやNPSを実際の運用に載せる段階で参照価値があります。
あわせて読む:LTVとは?
イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」
安宅和人/英治出版/ISBN 9784862763563
難易度 ★★★☆☆ / やることが多すぎて成果が出ない方
解くべき問いを見極めることが先で、解き方はその後だ、と説く本です。
ブランディングの現場では「何を課題とするか」の設定でほぼ勝負がつきます。
施策を並べる前に読んでおきたい一冊です。
シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成
安宅和人/NewsPicksパブリッシング/2020年/ISBN 9784910063041
難易度 ★★★☆☆ / 中長期の事業環境を捉えたい方
日本の現在地と、これから必要になる人材・投資を大きな視点で描いた本です。
個別のブランド論ではありませんが、10年後を見据えた事業ドメインの再定義を考える際、
前提となる時代認識を揃えるのに役立ちます。
あわせて読む:ダイキン工業|空調ひとすじの会社が、世界で選ばれるまで
マーケティングとは「組織革命」である。
森岡毅/日経BP/2018年/ISBN 9784822257958
難易度 ★★☆☆☆ / 施策は正しいのに社内が動かない方
マーケティングを施策ではなく組織の問題として扱った本です。
正しい提案が通らない理由を、組織の構造と人の動機から解き明かしています。
ブランディングの提案が社内で止まる場面に、直接効く内容です。