檸檬堂(コカ・コーラ)
- ブランド名

カタカナが並ぶ棚に、あえて旧字の漢字を置く。コカ・コーラが初めて自社ブランドで出したアルコール飲料は、名前の選び方から他社と違っていました。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性があることをご了承ください。
背景
コカ・コーラグループが自社ブランドで販売する初めてのアルコール飲料が「檸檬堂」です。2018年5月に九州地域限定で発売され、2019年10月から全国へ販路を広げました。
レモンサワーを選んだ理由は二つあります。缶チューハイのなかで最もよく飲まれている中心的なカテゴリだったこと。そして果汁飲料の製造技術の蓄積を活かせることです。
開発には1年ほどをかけ、「こだわりのレモンサワーを出すお店」という商品コンセプトを起点に、名前とパッケージが設計されました。
レモンサワーを選んだ理由は二つあります。缶チューハイのなかで最もよく飲まれている中心的なカテゴリだったこと。そして果汁飲料の製造技術の蓄積を活かせることです。
開発には1年ほどをかけ、「こだわりのレモンサワーを出すお店」という商品コンセプトを起点に、名前とパッケージが設計されました。
戦略意図
この市場でコカ・コーラは最後発でした。先行ブランドが棚を埋めているところへ、あとから入っていくことになります。
後発が同じ土俵で戦うと、資本力の勝負になります。檸檬堂が選んだのは、土俵をずらすことでした。「大手飲料メーカーの新商品」ではなく「こだわりの店が出す一杯」という立ち位置です。
この立ち位置を一語で伝えるために、名前が使われています。「堂」は屋号に使われる字です。企業名でも商品カテゴリでもなく、店の名前として読める。カタカナの商品名が並ぶ棚のなかで、そこだけ業態が違うように見えます。
製法もこの物語を裏づけています。レモンを丸ごとすりおろし、あらかじめ酒になじませる。焼酎の「前割り」を参考にした手法で、「前割りレモン」と呼ばれています。名前が語る世界観と、中身の作り方が食い違っていません。
後発が同じ土俵で戦うと、資本力の勝負になります。檸檬堂が選んだのは、土俵をずらすことでした。「大手飲料メーカーの新商品」ではなく「こだわりの店が出す一杯」という立ち位置です。
この立ち位置を一語で伝えるために、名前が使われています。「堂」は屋号に使われる字です。企業名でも商品カテゴリでもなく、店の名前として読める。カタカナの商品名が並ぶ棚のなかで、そこだけ業態が違うように見えます。
製法もこの物語を裏づけています。レモンを丸ごとすりおろし、あらかじめ酒になじませる。焼酎の「前割り」を参考にした手法で、「前割りレモン」と呼ばれています。名前が語る世界観と、中身の作り方が食い違っていません。
表現意図
「檸檬」は常用漢字ではなく、多くの人が書けない字です。それでも読めます。読めるが書けない字は、記憶に残りやすいという性質があります。
パッケージも同じ方向で作られています。居酒屋の前掛けを思わせる意匠で、名前が示す「店」のイメージを視覚で補強しています。名前だけが浮かないよう、パッケージが受け止めている構造です。
ネーミングは、単独では機能しません。名前が約束した世界を、中身と見た目が裏切らないこと。檸檬堂が後発から定番になった理由は、名前の巧みさよりも、この一致にあります。
パッケージも同じ方向で作られています。居酒屋の前掛けを思わせる意匠で、名前が示す「店」のイメージを視覚で補強しています。名前だけが浮かないよう、パッケージが受け止めている構造です。
ネーミングは、単独では機能しません。名前が約束した世界を、中身と見た目が裏切らないこと。檸檬堂が後発から定番になった理由は、名前の巧みさよりも、この一致にあります。
真のブランディングは、正しいブランド理解から
“なんとなく”を、言語化する資料集。
ブランディングの基本と進め方を、実務で使える形にまとめました。
読むだけで、終わらせない。



