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生茶

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2024年のブランド刷新により、パッケージデザインを一新したキリンビバレッジの「生茶」は、現代的で上品な佇まいが若年層に支持され、18年ぶりに年間販売数量3,000万ケースを突破し(同社調べ)、好調な売上を記録しています。
※出典:キリンホールディングス株式会社 商品情報サイトより(https://products.kirin.co.jp/softdrink/softdrink/detail.html?id=8291)

≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
2000年に登場した「生茶」は、緑茶本来のうまみや香りを生かした“微発酵茶葉”の活用と、なめらかな口当たりでペットボトル緑茶市場の中でも独特の存在感を保ち続けてきました。しかし近年は市場の成熟化と緑茶離れの影響により、若年層の接点が減少傾向に。こうした背景のもと、キリンビバレッジは2024年に「生茶」ブランドを刷新し、パッケージを含むトータルリブランディングに踏み切りました。
戦略意図
近年、ペットボトル緑茶市場では「どれも同じに見える」コモディティ化が進行し、特に若年層の関心が薄れていました。この課題に対し、キリンビバレッジは「生茶」を単なる飲料ではなく、日常生活に彩りを添える存在として再定義。2024年のリニューアルでは、現代的で上品なパッケージデザインと、茶葉の旨みを引き出す製法を採用し、ブランドの独自性を強化しました。さらに2025年からは、「LIFE&TEAアクション」を展開し、ファッションブランドやアーティストとのコラボレーションを通じて、消費者のライフスタイルに寄り添う取り組みを進めています。
表現意図
「生茶」のリニューアルにおける戦略の中心には、パッケージデザインの刷新があります。従来の深い緑のラベルから、白を基調としたシンプルで洗練されたデザインへと変更。これにより、他のペットボトル緑茶と一線を画し、持ち物としての価値を高めました。また、ロゴの主張を抑えることで、上品さと現代感を演出。このデザイン戦略は、特に20代・30代の若年層に響き、彼らのライフスタイルに寄り添うブランドとして再評価されました。
 
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