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セブンスター

  • パッケージ

愛煙家にとって、たばこを産業する人にとって、厳しい時代になりました。今回は日本を代表する銘柄『セブンスター』について紹介します。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
紙巻きたばこである『セブンスター』は1969年に販売をスタートし、以降はJTの全銘柄で販売実績上位に必ず入っている人気ブランドでした。国産の葉タバコを主に使った日本独自の製品で、煙の量は多めで香りは強めという特徴がありました。製品そのものに特徴がありつつ、そのイメージづくりも巧みでした。
戦略意図
今では目にすることができませんが、かつてはテレビCMの出稿量が多かったのです。その映像の中に主役として登場するのは渋い男の俳優で、『セブンスター』をかっこよく吸っていました。たばこは成人した男の嗜みの一つで、少年にとっては憧れの象徴の一つだったと言えるでしょう。また、モータースポーツとのコラボレーションも行っていました。サーキットを颯爽と走るマシンのボディには、ブランド名がデザイン。たばこを吸うという行為は、味や香りを味わうだけではなく、かっこよさを体現することだったと言えると思います。
表現意図
パッケージは『セブンスター』だけに星を使ってデザインされています。多くの人の記憶に残っているでしょう。広告表現によって、かっこいい大人のイメージを創出してきましたが、時代の流れにより、商品そのものが2023年に販売を終えました。『セブンスター』を愛する人にとっては寂しいものですが、時代とともに歩み、その役目を十分に果たしたとも言えるのかもしれません。