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相模鉄道

  • ブランド体験

2017年に100周年を迎えた相鉄グループは、これを機会にブランドアップ。今回は『相模鉄道』に揺られてきました。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
『相模鉄道』はその名前が表すように、神奈川県の一部にのみ路線があるローカルな沿線でした。しかし、2019年にJR線との直通運転がスタートして、『相模鉄道』の車両が初めて都内に乗り入れることに。さらに、2023年には東急新横浜線との直通運転を開始。神奈川県以外でも車両が走っています。
ブランド・アイデンティティ
都内への車両の乗り入れは、神奈川ローカルだった『相模鉄道』にとって、知名度を上げるチャンス。そこで、100周年を機にブランドアップしました。車両を走る広告塔と位置づけて、インパクトのあるデザインに変えました。コンセプトは「安全×安心×エレガント」です。車両だけではなく、駅や制服のデザインもリニューアルしています。
購入/体験前(Before)
この『相鉄デザインブランドアッププロジェクト』は数多くのメディアに取り上げられました。社運をかけた、おおがかりなプロジェクであると、外部の者であってもヒシヒシと感じます。デザインのリニューアルもインパクトがあるものですが、ムービーも大きな話題を呼びました。相鉄・東急直通線開業記念ムービー『父と娘の風景』は情緒的で美しく、数々の広告賞に輝きました。
購入/体験時(Experience)
『相模鉄道』に乗って、都内から湘南台駅を往復しました。横浜市や相模原市に住んで都内のオフィスや学校に通う方にとって、やはり便利ですよね。車両の外装のダークブルーが印象的。内装はグレーで落ち着きがあります。ただ見た目が変わっただけではなく、機能面においても変化があり、車椅子やベビーカーのためのフリースペースなどが導入されています。
購入/体験後(After)
鉄道という業態で直接競合となるのは『小田急線』であると考えられます。神奈川県の同じような場所から都内へと走る鉄道です。『相模鉄道』はデザインによって、直接競合と異なるイメージを創出し、差別化を図っていると思われます。ブランディングのゴールは、沿線外の人にとっては転居先の候補の一つとして相鉄沿線を選んでもらうことで、沿線の経済を活性させることでしょう。今後は、駅のデザインも次々とリニューアルされていく予定なので、それによってどれだけの効果が出るか楽しみです。