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セロテープ

  • パッケージ

お馴染みの『セロテープ』。ニチバンを代表するロングセラー商品です。SDGsをテーマにリブランディングを行っています。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
『セロテープ』は1947年に製品化し、その翌年より国内で販売をスタート。発売した当初は使い方がわからないという人もいて売上は伸び悩みましたが、その便利さが世の中に受け入れられて、知らない人はいないといっていいほどのロングセラー商品に。しかし、『OPPテープ』の登場により、シェアは次第に落ちていきます。『OPPテープ』は安く、『セロテープ』を選ぶ企業や人は少なくなっていきました。
戦略意図
価格では競合には勝てないため、環境という点に着目しました。『セロテープ』は木材パルプや天然ゴムなどの植物性の原料を使っています。焼却しても二酸化炭素の排出量が少なくてすみます。さらに、巻き芯にも古紙パルプ配合率100%の再生紙が使用されています。そこで『Small Action For The Future:未来のための小さな行動』というプロジェクトをつくり、『セロテープ』を使っている企業、あるいは『セロテープ』に切り替えてくれた企業のロゴを、新聞の全面広告に掲載することにしました。
表現意図
プロジェクトに賛同した企業は、環境への意識が高い企業と認知される。価格ではなく、環境への配慮を優先して『セロテープ』を選んだということなる。環境を付加価値とし、時代にマッチしたリブランディング。また2018年に70周年を迎え、パッケージのデザインを変更しています。丸みを帯びたデザインを採用し、これは地球をモチーフにしています。地球環境への負荷が少ない商品であることを表現しています。