レンタルなんもしない人
- ブランド名
漫画やドラマの題材にもなるほど、かなり変わった、おもしろいサービス『レンタルなんもしない人』。なんもしない価値とは?
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
『レンタルなんもしない人』は文字通り、なんもしない人を貸し出すビジネス。たとえば、花見の場所取りといった、いてほしいけどすることは特にないといった内容に対応するサービスです。都内で暮らす男性が始めたビジネスで、サラリーマン時代に上司から「何もしない」と酷評されていたことがあり、コンプレックスだったようです。このコンプレックスを生かして、無理せずできるビジネスということで始めたようです。
戦略意図
なんもしないことに価値はないと思いがちですが、実は場合によっては価値が出てきます。知らない人だからこそ頼めることもあるでしょう。これは競合がなく、小さくて狭いニーズがある隙間ビジネスといえます。またXを使って情報発信し、依頼を受け付けています。電話やメールではなく、Xといったところが、ハードルが低く気軽な感じがします。依頼料は3万円で、国分寺駅からの交通費と飲食代等の諸経費がかかります。
表現意図
なんもしないことに価値を見出したことがユニークで、ブランド名が「なにも」ではなく「なんも」にした点が、口語的で気軽なサービスという効果を醸し出しています。漫画やドラマの題材になったのは、このネーミングのすばらしさも影響しているでしょう。『レンタルなんもしない人』は、2023年の日本ネーミング大賞において審査員特別賞を受賞しています。