よこすか海軍カレー
- キャラクター
日本のカレーライスのルーツは海軍にあり。この事実を利用して地域を活性化したブランディング事例について紹介します。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
明治初期、日本の軍隊食はタンパク質などの栄養が足らず、兵士は脚気を患うことが多かったようです。そこで、イギリス海軍で提供されていたカレー風味のシチューに小麦粉でとろみを付けて、ライスにかけたメニューを軍隊食として取り入れました。効果はてきめんで、脚気に悩む兵士は劇的に減りました。このメニューが日本のカレーライスのルーツと言われています。
戦略意図
横須賀は海沿いの街で、海軍の街でもあります。1999年5月、横須賀市は「カレーの街」を宣言し、カレーライスを名物として地域の活性化を目指しました。市内での『よこすか海軍カレー』の提供、お土産用の『よこすか海軍カレー』レトルトの製造販売などを行っています。食をブランディングするにあたって、地元で有名な食材や産業を資源とすることはよくあります。しかし、起源である海軍を資源として、ご当地グルメを開発するというのはかなり珍しいでしょう。他のご当地グルメとの圧倒的な差別化ができているといえます。
表現意図
『よこすか海軍カレー』のマスコットキャラクターが『スカレー』です。『スカレー』は横須賀の「スカ」と「カレー」を掛け合わせています。モチーフはカモメで、カモメの水兵さんから連想されていると考えらえます。かわいくて親しみやすいキャラクターは、子どもから大人まで幅広い層に人気があるカレーライスにふさわしい仕上がりになっています。