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「Intel Inside(インテルはいってる)」は、誰もが一度は耳にした秀逸なコピーの一つです。英語と日本語、どちらも韻が踏まれている秀逸なこのタグラインが、実は日本発祥であることをご存知ですか?Intel(インテル)は、1968年に設立されたアメリカのテクノロジー企業で、主にマイクロプロセッサや半導体の設計・製造を行っています。PC市場の拡大と共に急成長し、特に1980年代以降、Intelのプロセッサはパーソナルコンピュータの標準として広く採用されています。現在も、PCやサーバー、IoTデバイス、データセンターなど、さまざまな分野で高性能なプロセッサとチップセットを提供し続けています。intelの成長と共にあったこのタグライン「Intel Inside(インテルはいってる)」が生まれた背景を、ご紹介します。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
当時、PC市場が急速に成長していた一方で、消費者はコンピュータの内部構造についてあまり詳しくなく、どのプロセッサが搭載されているかに関心を持っていませんでした。そこでIntelは、自社のプロセッサが搭載されていることを強調することで、ブランド認知度を高め、消費者の購買意欲を喚起することにしたのです。
戦略意図
80年後半から90年代の当時、intelの最大のミッションは「パソコンのユーザーを世界で最大限に広げる」でした。そのために、intelのプロセッサが入ったパソコンを指名されるようなマーケティング・プロモーションが必要でした。そこで1989年に考案されたのが、「intel in it」というコピーをintelを搭載した東芝製のパソコンに貼るという施策です。現在では世界中で耳にする「intel inside」ですが、そもそもは日本からスタートした企画だったのです。
表現意図
「intel in it」が「intel inside」と「インテルはいってる」へ、より分かりやすく口にしやすい形に進化しました。CMでも印象的なジングルと合わせて頭に残る工夫がされています。革新的だったのは、東芝を始めパソコンメーカーの広告に他社であるintelの広告コピーが乗っかってくるという構造です。ですが、ユーザーにとってはその信頼性や性能の高さを保証されていると感じるようになり、指名買いが増えていきました。
まとめ
「Intel Inside(インテルはいってる)」は、Intelが自社プロセッサの認知度を高めるために導入した戦略的なタグラインです。1991年に始まったこのキャンペーンはPCの品質と信頼性をアピールし、消費者の購買意欲を喚起することを狙い。100万ドル以上の予算が投じられて行われました。結果として「Intel Inside」は成功し、Intelを世界的なブランドへと押し上げる重要な役割を果たしました。
 
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