CBOメディア

黒い吉野家

  • ブランド要素・ブランド体験事例

『吉野家』のカラーといえば、お馴染みのオレンジと緑。しかし、ここ最近は、黒い看板が増えてきていると思いませんか?その黒い『吉野家』に行ってきました。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
『吉野家』は、忙しくて時間はないけどご飯を安く腹いっぱい食べたいというビジネスパーソンのニーズに応え、日本の外食産業を長らく盛り上げてきました。創業は1899年で100年以上の歴史を持ち、牛丼チェーン店として発展。コンセプトは「うまい、やすい、はやい」です。
ブランド・アイデンティティ
老舗の飲食チェーンが売上を伸ばすには、新しい顧客の開拓が必要です。そこで、女性客の取り込みと、将来の固定客への育成を期待した子どもを連れた家族客の取り込みを大きな目的として誕生したのが、黒い『吉野家』です。イメージカラーだけではなく、店舗デザインを変更し、居心地の良さやメニューの拡充などを付加。コンセプトの「うまい、やすい、はやい」を守りつつ、新たな客層に適用しようとしています。
購入/体験前(Before)
商品を全面に押し出した広告が目立つ印象ですが、若い女性をモデルとした広告も展開。新たな客層を意識しての広告であることがうかがえます。また、知名度が高い牛丼チェーン店なので、新聞や雑誌などで記事になることが多く、この新たな展開を、世の中に広くアピールすることに成功していると感じます。
購入/体験時(Experience)
入店すると、コの字型のカウンター席はなく、テーブル席が並んでいました。座席には電源があり、Free Wi-Fiも飛んでいます。オレンジ店舗のような忙しなさは抑えられ、カフェやファミリーレストランに近い印象。私は定番の牛丼を注文しました。注文から出てくるまでのスピードは変わらずはやく、らしさを感じることができました。
購入/体験後(After)
イメージカラー、コーポレートカラーという言葉があるように、色にはその色が持つ固有のイメージがあります。黒はシックでオシャレというイメージを持ち、店の雰囲気に似つかわしい色です。黒い『吉野家』は、このイメージチェンジがうまくハマった好例であると感じました。
 
一覧へ戻る