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ダイハツ/カクカクシカジカ

  • キャラクター
ダイハツ

ダイハツのCMに登場する、タートルネックと黒縁メガネが特徴の鹿のキャラクター、「カクカクシカジカ」をご存知ですか?ちょっとゆるい雰囲気とインテリ系な見た目が同居するダイハツのマスコットです。あの有名キャラクターの兄弟だったり、思わぬ出世を果たしたりと意外な経歴を持つキャラクターの秘密を紹介します。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
2006年、ダイハツ「ムーブコンテ」という車のCMに登場して、訳知り顔で魅力を語っていたのがカクカクシカジカでした。その憎めないキャラにじわじわと人気が集まり、車種に限らず「エコカー補助金」のCMなどにも登場するなど活躍の場を増やしていきます。ムーブコンテは2017年に販売が終了しますが、その後も初売りフェアなどのCMで姿を見せるなど、すっかり「ダイハツの顔」に。塗り絵コンテンツやLINEのダイハツ公式アカウントのアイコンなどに使用され、2021年にも4年ぶりにCMに登場してSNSで話題になりました。
戦略意図
ダイハツは小さな車で日本社会をより便利にしたいという想いから、軽自動車を中心としたラインナップで人気を集めてきました。同じように小型車をメインに作っていたスズキとは、良きライバルとして熾烈な軽自動車界の覇権争いを繰り広げており、2006年当時もダイハツの「ムーブ」とスズキの「ワゴンR」という全く同じカテゴリの軽自動車がシェアを争っていました。そんな中、これまでのムーブやワゴンRのようにただ広いだけでもなく、カッコよさや可愛らしさに振っているわけでもない、言うなれば「ちょうど良い」という全く新しい世界観を持って登場したのが「ムーブコンテ」だったのです。そして同時に、その新しい世界観を伝える存在が必要とされました。そこで生まれたのがカクカクシカジカでした。
表現意図
デザインしたのは、「Suicaペンギン」や千葉のマスコットキャラ「チーバくん」の生みの親でもある坂崎千春さんです。シニカルな評論家風を装いつつ、どこか憎めないゆるいタッチのイラストは、ムーブコンテの角張りながらもスキのある世界観をよく表現しています。CMでも牛やサンタのコスプレをしたり、シュールなダンスを踊ったりとおちゃめな顔を見せて視聴者をほっこりさせ、同時に車の肩肘張らない雰囲気をよく伝えていました。そのおかげでムーブコンテは10年以上販売されたロングセラー車となり、カクカクシカジカ自身も車以外のCMに登場、ダイハツの顔へと昇進しました。
まとめ
お客様から人気を集めたイメージキャラクターは、たとえ商品が生産終了となっても企業の顔として愛され続ける。そんなブランドイメージの向上に貢献する好例と言えるでしょう。
 
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