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ビアンキ/Bianchi

  • カラー
Bianchiのロゴ

ロードバイクとは、プロアスリートが乗れば時速40kmから60kmで駆けることも可能な競技用自転車です。安価なエントリーモデルでも10万円以上、ハイエンドモデルは100万円以上も当たり前のロードバイクは、世界中にある数々のメーカーが、カーボンやアルミなどの素材を使い、軽さや漕ぎやすさ、空力を考慮した複雑な形状でその技術を競ってきました。その中でも特に歴史の古いメーカーがイタリアのビアンキ(Bianchi)です。そしてビアンキと聞いて自転車に詳しい人がイメージするのが「チェレステカラー」と呼ばれる緑色。この特徴的な色に、今回は注目してみましょう。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
ビアンキは1985年創業、現存する最古の自転車メーカーで、チェレステカラーも100年以上の伝統を持っているとされています。今もほぼ全てのモデルに採用されているカラーで、遠くからでもその色から「ビアンキだ」とひと目でわかる、まさに代名詞と言えるでしょう。
戦略意図
創業者のエドワルド・ビアンキは、イタリア王国のマルゲリータ王妃のために史上初の女性用自転車を作り、献上したと言われています。その自転車の色は王妃の瞳の色をモチーフとする緑がかった青で塗られました。これが、イタリア語で天空、碧空の意味を持つチェレステカラーが生まれた由来です。
表現意図
連綿と受け継がれてきたチェレステカラーは、ビアンキの象徴です。しかし実は毎年微妙に色味が異なります。ミラノにいる職人が、その年の空の色を見て色を調合するためです。なんだかイタリアらしいお洒落なエピソードですね。
まとめ
ブランドを構成する一つの要素として、チェレステカラーはビアンキの歴史を彩ってきました。しかし、微妙に色が変わっているという事実に注目すると、歴史を守りつつも時代に柔軟に合わせることが、長く人々に愛されるメーカーとなる秘訣である、と考えることもできる……かもしれません。
 
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