1936年の創業以来、名古屋の鋳物メーカーである愛知ドビーは職人の技術を守り続けてきました。そして3代目社長が就任したタイミングで、下請けメーカーからの脱却を目指して独自に開発を進め、完成したのがバーミキュラです。「町工場から世界最高の製品を作りたい」という3代目の想いが見事に実を結んだこのブランドは「手料理と、生きよう。」をスローガンに掲げ、素材本来の味を楽しむライフスタイルを提供しています。

元々持っていた高い技術、そして3年もの研究開発の結果、鋳物とホーロー鍋の長所を併せ持った最高の鍋を作ることに成功しました。0.01mmの精度で作られる鍋は驚異の気密性を持ち、素材の水分のみで調理が可能に。食材を入れて弱火にかけるだけで料理が完成するので、「手間をかけないと美味しい料理は作れない」という常識を覆す、とプロの料理人から主婦まで広く支持を集めました。今では、メイドインジャパンの調理器具としてのブランドを確立しています。

同社はバーミキュラの製造・販売だけでなく、鍋の魅力を体験できるブランド発信拠点「バーミキュラ ヴィレッジ」と「バーミキュラ ハウス」の運営も行っています。どちらも「最高のバーミキュラ体験を。」をテーマに、バーミキュラを使った料理を提供するレストランや調理体験エリアが用意されています。バーミキュラの製品はそのこだわりや技術の高さから、競合となる調理器具、特に鍋の中では、高価格帯に位置します。購入する前から製品の素晴らしさを体験してもらうことで、スペックだけではない魅力を知ってもらうことが特に重要なのです。

購入と同時に渡されるレシピブックは、掲載されているレシピの数に驚くはず。高い調理技術が無くても素晴らしいメニューの数々が簡単に再現できることがバーミキュラの魅力の一つです。最大限活用してもらう上で、充実したレシピブックはその魅力を体感してもらうために必要なツールです。そして何より、他の鍋にはない気密性から実現する調理体験は、バーミキュラだけのものです。

バーミキュラはアフターフォローも充実しています。特筆すべきはリペアサービス。なんと全てのホーローを剥がして再コーティングを行い、新品同様に蘇らせます。手間やコストがかかりますが、何度でも修理し、ずっと愛用していただきたい、という想いが込められています。 さらに、使い方や調理方法の疑問などどんなことにも応えるコンシェルジュがサポートする「オーナーズデスク」を設置しています。 こうした購入後の体験から、ユーザーはバーミキュラの「一生使えるものだからこそ一生サポートする」という想いを受け取ることができるのです。