CBOメディア

株式会社Francfranc

  • ロゴ

激変する環境の中でブランドを成長させ、ビジネスを成立させていくにはどうすればよいのでしょうか。
ブランド、フランフラン(Francfranc)の創立25周年を機に、社名自体を主軸ブランド名のフランフランへと変更し、さらにはブランドコンセプトを刷新、ロゴをリニューアルした株式会社バルスの集中と選択、ブランドのライフステージに沿った戦略を読み解きます。

≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
1992年7月にフランフランを立ち上げたバルス。瞬く間に雑貨・家具の人気ブランドポジションを確立しました。バルスはその勢いのままに株式上場や香港への進出を果たし、フランフラン以外の雑貨ブランドを次々と立ち上げます。
ところが2012年1月には上場を廃止、展開していたブランドも終了させ、店舗も閉店と縮小傾向をたどりました。
戦略意図
フランフランが25周年に行ったプロジェクトは「Brand Identity Project(ブランド・アイデンティティ・プロジェクト)」と称し、ブランドの原点を見つめ直すためのインターナルコミュニケーション、つまり社内への発信をを主軸に据えたものでした。
今後もフランフランが成長し続ける「100年愛されるブランド」であるために、どういうブランドを目指すのか、何を提供していくのかを顧客に直接伝えていくのは、店舗のスタッフであるという考えから、社員のブランドの意義に対する理解を深め、ブランドに対する共通認識を持つことをゴールとしたのです。
表現意図
ブランドロゴのリニューアルには既存ロゴを手掛けたデザイナーを起用し、今まで親しまれてきたロゴのイメージを崩すことなく、最初の「F-r-a-n-c」の書体を太くし、より強いイメージを持たせることで視認性の向上を狙いました。
四角の枠の中にFrancfrancを上下に並べ、ダイナミックな印象によって、存在感を放つことができると考えたデザインです。
さらに「フランフランらしさ」を、「生きること、暮らしの中に喜びをもたらす。本当に価値あることを追求する。様々な「いろ」を持つ。」と定義し、その思いを『A LIFE OF COLOR 好きな「いろ」で生きよう。笑おう。』の言葉に込め、ブランドコンセプトとして設定し、オフィスのエントランスに掲げました。
まとめ
ロゴのリニューアル、ブランドコンセプトの設定に合わせ、フランフランは「デザインガイドライン」を公開しました。
「本ガイドラインは、「Francfrancらしさ」の方向性を示しながらも、ブランドに関わる全ての関係者が自由な発想でブランドとしての最善・最良の選択をできるよう導くもので、画一的な考え方を示すマニュアルとは異なります。(中略)当社スタッフは言うまでもなく、Francfrancビジネスに関わるすべての関係者、お取引先様にもブランドの方向性を共有しFrancfrancブランドを共に成長させていっていただきたいという考えから、ガイドラインを広く一般公開いたします。」
※フランフランWEBサイトより
Francfranc Brand Identity Guidelinesサイト:francfranc.io
ブランドは社員はもとより、顧客も含めたすべての人が同じイメージを抱くことで、その「らしさ」が磨かれていきます。ブランドを育て続けるためには何が必要なのかを、このフランフランの戦略から学ぶことができるのではないでしょうか。
 
一覧へ戻る