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Red Bull

  • タグライン(スローガン)

レッドブルといえば、エナジードリンクの代表格。1年で75億本が販売され、トップシェアを誇っています。しかしスポーツや音楽が好きな人であれば、飲み物以外でレッドブルの名前を聞く場面があります。F1チーム、スキーヤーやスノーボーダー、サーファーのスポンサーとしてだけでなく、自ら飛行機レースをはじめとするスポーツイベントや音楽イベントを主催することも。
いったいレッドブルとは何なのでしょうか。そしてどこを目指しているのでしょうか。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
レッドブルは日本の栄養ドリンクをヒントに作られた、と言われています。栄養ドリンクとしては後発の存在なのです。さらに先発の栄養ドリンクブランドがあまりにも強く、当初は日本も含めた世界中でなかなかシェアを広げることができずにいました。レッドブルが世界中で愛されるブランドとなるためのブランディング戦略が必要でした。
戦略意図
レッドブルは従来の栄養ドリンク市場で競合と栄養素の多さや効用の優劣を競うことをやめました。全く新しい市場を開拓し、唯一無二のブランドとなることを目指すことにしたのです。その意図のもとで決められた方針。それは「栄養素を言わない」という、従来では考えられないものでした。ターゲットは疲れた中高年ではなく元気に遊びたい若者。彼らに「元気になれるよ」「気分がアガるよ」と何度も伝えることにしました。そこで打ち出されたのが「Red Bull 翼をさずける。」というタグラインです。
表現意図
「疲れたから栄養ドリンクを飲む」から「気分をアゲたいからレッドブルを飲む」へ、消費者の考え方を変える必要がありました。「Red Bull 翼をさずける。」というタグラインには何かに挑むときに心を奮い立たせたい、という若者の欲求に答える商品であることを簡潔に伝えたいという意図が感じられます。それに加え、様々なスポーツイベントを主催し、このタグラインに象徴される世界観を何度も伝えることでいっそうレッドブルのブランド力は強固なものになりました。
まとめ
レッドブルが行なっているブランディング方法の一つに、缶と同じ青と銀で装飾された「レッドブルカー」という車を走らせているのをご存知でしょうか。この車を渋谷などの街頭に駐め、2人組の女性がレッドブルを配るというもの。実はこのレッドブルカー、車のナンバーは必ず、ツバサと読める「283」になっています。こういった遊び心も、新たな市場を創造し、絶対王者として君臨しつづけるレッドブルならではのこだわりなのかもしれません。
 
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